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APW430について調べてみた!

    
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APW430について調べてみた!

新築やリフォームを検討する中で、窓について悩むことがあります。窓は光を取り入れたり、換気をよくしたりする他にもさまざまな機能があります。窓を選ぶ際にはどのようなポイントに注目する必要があるのかを明確にしてから、いろいろな窓を見ると良いですね。

今回は、窓を選ぶ際に注目するべきポイントを紹介し、APW430という種類の窓を紹介していきます。新築やリフォームを検討している場合には、ぜひ確認してみてください。

窓を選ぶ際に注目すべきポイント

一般社団法人日本サッシ協会では、窓の性能を10項目に分類しています。それぞれの性能を簡単に紹介します。

・耐風圧性

強風など内外からの力に対して、どの程度耐えられるかを示す性能

・水密性

屋内への雨水侵入をどの程度防げるかを示す性能

・機密性

サッシのすき間からどの程度の空気の出入りがあるかを示す性能

・断熱性

屋内の熱移動をどれくらい抑えることができるかを示す性能

・遮音性

屋内・外への音の出入りをどの程度遮ることができるかを示す性能

・耐火性

建築物の火災の拡大や類焼を防止し、火災に対する安全性を表す性能

・防露性

建具室内面おちょびガラス表面における結露発生を抑える性能

・遮熱性

日射などによる熱量の侵入・放出を遮る性能

・バリアフリー

高齢者や身障者などの移動・介助に対する幅員・段差・手すり設置などの配慮の度合

・防犯性

新入行為に対し、侵入を防ぐことができる抵抗力の性能

窓を選ぶ際には、このようなポイントに注目して性能比較をするのがおすすめです。具体的にどの程度の数値がよいか分からない場合でも、専門業者の方に確認することで選ぶ際の判断基準にできるでしょう。

APW430とは

ここからは、YKK APの製品であるAPW430を紹介します。

APW430は高性能トリプルガラス樹脂窓で、断熱性能と高い機能・デザインを持ち合わせた窓です。

それでは、APW430の特徴を確認しましょう。

APW430は3枚のガラス窓の間に断熱性能の高いアルゴンガスが封入された中空層を設け、樹脂のスペーサーで密閉されています。樹脂スペーサーはアルミやその他金属に比べると熱を伝えにくい性質を持っているため、断熱性能を向上させることが可能です。

また、トリプルガラスは2つのタイプをラインナップしており、設置場所や目的に応じて選べます。それぞれのガラスは太陽光を取り入れやすい日射取得型と日射遮蔽型であり、たとえば日当たりがよい場合には太陽光を取り入れやすい日射取得型を、日当たりが悪い場合には断熱性能が高くて室内の熱を逃がしにくい日射遮蔽型を採用するなど、使い分けが可能です。

ガラスが3枚もあると重量が大きくなります。APW430はフレーム部分のかかり代を50mmと大きく取ることで、重いトリプルガラスでもしっかり支えることができ、フレームがタ湾でしまうことを防ぎます。また、フレーム部分の表面温度を高く保てるようになります。

窓自体の断熱性能を高めることで、冷暖房費の節約を実現し、さらに冬場で窓のそばが冷えてしまう状況を防いでくれます。断熱性能が高くなれば、窓際の結露を防いでくれるので、カビが発生しにくくなるのも嬉しいポイントです。

このように、高い性能を誇るAPW430ですがさらにデザイン性や性能にもこだわっており、品質の高い窓と言えます。

APW430とAPW330の違いについて

APW430の前シリーズとして、APW330という製品があります。名称は数字が一つ異なるだけですが、どのような違いがあるのでしょうか?

もっとも大きな違いは、ガラス部分です。APW330はLow-E複層ガラスで2枚のガラスでしたが、APW430ではダブルLow-Eのトリプルガラスが採用されています。また、その他細かい部分も改良されており、断熱性能としてはAPW430の方が高くなっています。

一方で、対応している窓の種類やカラーバリエーションはAPW430に比べてAPW330の方が豊富です。もし断熱性能よりもデザイン性や対応する窓の種類を重視する場合には、APW330が有力な選択肢の一つとなるでしょう。

APW430の価格について

APW430は高性能なだけあり、価格はそれほど安くはありません。性能と価格のバランスを考慮して、APW330を選択する場合も多いです。

一方で、APW330で性能を高めようと考え、APW330で真空トリプルガラス仕様を選択する場合には、APW430を選択した方がよいかもしれません。

性能は高く、価格は抑えることができます。

窓の種類やサイズによってメーカー希望小売価格は異なります。

小さな窓で機能性がそれほど高くないものの場合には3万円程度のものもありますが、大きなものでは40万円近くになるものもあります。

必要な機能と価格のバランスを考慮しながら、窓の種類やサイズを決めていけると満足度の高い新築住宅の建築やリフォームにつながるでしょう。

現在の状況では、まだまだAPW330の方がコストパフォーマンスは良いと思います。

寒い地域でなれければ、APW330で十分ですが、よほど寒い地域では、思い切ってAPW430にしても良いかもです。

部分的にAPW430を使うという方法もあります。

APW430の熱貫流率について

断熱性能をあらわす指標の一つとして、熱貫流率があります。

定義としては、「室内外両側の温度差が1Kある場合、1m^2の面積を何ワットの熱が通過するか」を示した値です。

定義自体はとても分かりにくいですが、数字が小さい方が断熱性能が優れています。

一般的な一枚ガラスの場合には6.0程度、複層ガラスの場合には3.4程度、Low-E複層ガラスの場合には2.5程度です。

APW430の熱貫流率は、窓ガラスの色がニューとっるの場合には1.13、ブルーの場合には1.05とかなり低い値となっており、断熱性が高いことが数値で実証されています。

APW430 まとめ

APW430はYKK APから発売されている世界基準で高性能の断熱窓です。

ダブルLow-Eのトリプルガラスが大きな特徴となっており、優れた断熱性能を誇ります。

性能の高さからそれほど価格は安くありませんが、その分普段の生活の中で光熱費を抑えることができたり、快適な生活をおくることが可能です。

窓を選ぶ際にはさまざまな要素があり、重要なのは一般的にイメージされる設置場所や大きさだけではありません。新築住宅の建築やリフォームを検討する際には、断熱性能や遮熱性能など、窓が持つさまざまな性能にも目を向けることで、満足度を高められるでしょう。

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スギウラ



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