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メンテナンスフリーの外壁材 そとん壁と相性の良い耐震性の高いアミパネルはこう施工します!

    
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メンテナンスフリーの外壁材 そとん壁と相性の良い耐震性の高いアミパネルは...

そとん壁とアミパネルについて説明しています。

そとん壁とアミパネルの施工の順序やそとん壁とアミパネルの特徴について。

また、施工についての注意点や、お客さんが理解しておくべきことについて説明しています。

そとん壁とアミパネルの組み合わせをご検討中の方の参考になればと思います。

そとん壁とアミパネル、アミパネルが先です。

そとん壁とアミパネルの施工順序は、当然のことですが、アミパネルが先になります。

アミパネルで施工する場合、アミパネル自体が構造面材になるので、アミパネルが、ダイライトやノボパンや構造用合板の代わりになります。

いろんな構造面材がありますが、そとん壁とアミパネルは、相性が良いと言われています。

その理由の1つが、通気性が良いこと。

アミパネルは、面材なのですが、普通の面材ではなく、杉の材料を斜めの網状に接着してパネル状にしたものです。

こんなの

  ↓

ですから、通常の構造面材に比べて隙間だらけです。

通気性が良いというよりも、スカスカです。

アミパネルは、その耐震性も素晴らしく、壁倍率も4.6になります。

そとん壁を施工する際の下地は、モルタル下地が必要になります。

モルタル下地とアミパネルは、とても相性が良く、左官仕上げにクラックが入りにくいと言われています。

その理由はおそらく、アミパネルの地震力に対する抵抗の仕方にあるのではないかと私は思っています。

通常の構造用面材であれば、材料全体が面で地震力に対抗するので、面材と面材のつなぎ目に力が集中してしまいます。

ところがアミパネルは、面材ではあるものの、面材を杉板で構成しているので、その杉板ごとで力に抵抗していると思われます。

そうなると力が分散されるので、つなぎ目に大きな力が集中するということがなくなると思います。

よって、仕上げにクラックが入りにくくなっているのだと思います。

アミパネルについて

そとん壁とアミパネル  アミパネルの後

そとん壁の下地で、アミパネルを施工した後は、アミパネルの上に、防水シートを張り、その上にラスと言われる金網を張ります。

そして、ラスと呼ばれる金網の上にモルタルを塗ります。

こんなの

そして、ラスと呼ばれる金網の上に塗ったモルタルをしっかりと乾かした上にそとん壁を塗っていきます。

モルタル下地はこんなの

モルタル下地の場合、モルタル下地をしっかりと乾かすことがとても大切になります。

これは、仕上げがそとん壁の場合だけではなく、どんな仕上げになっても、モルタル下地をする際には、しっかり乾かすことがとても大切になります。

その理由は、下地のモルタルがしっかりと乾いていないと、後々モルタル下地が乾燥する際に縮んでしまい、クラックが入ってしまうからです。

ですから、出来る限り長く乾燥の期間を取りましょう。

できれば2週間程度は取ることをオススメします。

そとん壁とアミパネル そとん壁を施工するための条件

そとん壁を施工する際には、とてもとても大切な条件があります。

それは、晴れの日が続くこと。

最低でも晴れの日が3日は必要だそうです。

雨に濡れると白化を起こしてしまうリスクがとても高まるそうです。

実は、そとん壁は施工後も雨が頻繁に当たるとカビが生えたり、白化を起こしたりしてしまいます。

白化とは、その時の通り白くなることです。

施工時の気温が低すぎても白化が起こることがあるそうです。

そとん壁は施工する際には、とてもデリケートに扱う必要があります。

ですから、施工時の天気は、良い仕上げにしようと思うと、とても重要な条件となります。

色が薄い場合には、白くなっても気にならないと思うので、そんなに気を使わなくても良いらしいのですが、仕上げの色が濃い場合には、とても慎重に施工日を設定しないといけません。

そとん壁はこんな感じ

そとん壁とアミパネル  仕上がり後も気をつけること

そとん壁を施工する際に天気には気をつけないといけないと言いましたが、そとん壁を施工後も雨に気をつけないといけないとのことです。

これを聞いた時には、私も驚きました。

そもそも天気が続く日を選ばないといけないという時点で、かなり難儀だなと思ったのですが、施工後も気をつけないといけないとなると、さらにハードルが上がります。

今度は施工後に雨が降った場合に、水の跳ね返りに気をつけてほしいとの事でした。

『嘘でしょ!?』

と、思いました。

特にそとん壁の仕上げの色が濃い場合には特にとのことです。

しかし、雨の足場からの跳ね返りは、どうしようもないです。

これまた、そとん壁の色が薄い場合には、大丈夫なのだそうですが、色が濃い場合は施工後も気をつけて欲しいとの事でした。

できたら、先に軒樋を設置して、竪樋はそとん壁の施工の際に邪魔になるので、後施工とし、仮の竪樋を設置して欲しいとのことでした。

しかし、施工者泣かせの材料だなと、つくづく思いました。

そとん壁とアミパネル  まとめ

そとん壁とアミパネルは、とても相性の良い組み合わせです。

アミパネルが左官材料との相性がとても良いので、そとん壁だけではなく、左官材料を使う場合には、アミパネルを使うのはとても良いと思います。

ただ問題がないわけではありません。

アミパネルを耐力壁に使ってしまうと、耐力壁ではない部分も仕上がり面の出を合わすために、アミパネルを使わないといけなくなります。

その為、コストは高くなってしまいます。

しかし、外壁を左官仕上げやそとん壁で仕上げたい方には、とてもオススメな組み合わせです。

そとん壁とアミパネルは、コストは高いですが、仕上がり的にも問題なく、耐震性もとても高くなるので、予算があれば、是非とも選んでいただきたい組み合わせと言えます。

ただ、そとん壁を選ばれた場合には、施工条件がとても厳しくなるので、施工の時期を雨の少ない時期を選ぶか、雨が続いても良いように、工期にしっかりと余裕を見込む必要があります。

最低でも、モルタル下地の乾燥に2週間~3週間必要で、そとん壁の仕上げには、1週間程度晴れる日を選ぶ必要があります。

また軒樋を先に施工し、竪樋は、仮設の竪樋にしておくという、通常ではあまりしない事をする必要があります。

通常は樋の施工は1日で終わる作業なので、竪樋を別の日に施工してもらうために、1日余分に余分に費用が発生してきます。

アミパネルとそとん壁の良いところや悪いところを紹介しましたが、私的には、とてもオススメな外壁材なので、日本の住宅地の景観を良くする為や左官職人さんの仕事を増やす為にも、是非とも多くの人にもっとアミパネルとそとん壁を選んで頂けたらと思います。

高断熱住宅には、そとん壁がオススメ!

そとん壁は高断熱住宅と、とても相性が良いと思います。
高断熱住宅は、ランニングコストを安く抑えることができます。
そとん壁は、メンテナンスフリーの外壁材です。
メンテナンスの費用が安く抑えられるのです。
そとん壁についての記事がありますので、是非お読みください!

スギウラ

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